SBI証券の投資信託積立てサービス、機能が拡充されました
最終更新日:2017年10月19日
ネット証券大手SBI証券では、10月7日より投資信託の積立に関するサービスが拡充されました。 この拡充は18年1月より開始されるつみたてNISA(積立NISA)を見込んだものと思われますが、この拡充によってSBI証券の積み立てサービスは『かゆいところに手が届く』ものとなりました。 当ページでは今回SBI証券で拡充された積み立てサービスの詳細を紹介します。
- 積立日の設定が5コースから選べる
- NISAの非課税投資枠をきっちり活用できるように!
- 投資資金の銀行引き落とし機能が拡充されました
積立の設定が5コースから選べる
従来SBI証券の積立サービスは、(毎月○日に積立する)といった形でしか設定ができませんでしたが、新たなサービスでは下にまとめた通り、複数の日付を選択したり、毎営業日を積立日とするような複雑な積立設定にも対応できるようになりました。
新たな積立サービス
- 毎月特定の日付を指定して積立
- ▼今回追加された積立サービスNEW▼
- 毎月特定の日付を複数選択して積立
- 月曜~金曜のうち、好きな曜日を選択して積立
- 毎営業日で積立
- 隔月で積立
NISAの非課税投資枠をきっちり活用できるように!
NISA枠ぎりぎり注文
NISA(少額投資非課税制度)は、投資によって生まれた利益にかかる税金が約20%→無料になる優遇制度で、値上がり益などが非課税の対象です。この制度を利用した投資には上限額が設定されており、NISAを使って投資できるのは年間120万円までと投資可能な枠が決められています。あらかじめ積立の設定をしておけば、枠内で積み立てが実施されます。ここまでは良いのですが、残りの枠が少なくなってきた場合、従来の積み立てサービスでは不都合なことがありました。
例えば月に2万円分の投資信託を積み立てする場合、残りの枠が1万円分しか残っていないと、『枠が足りない』と判断され投資されませんでした。
しかし、SBI証券の新たな積み立てサービスでは、2万円の積み立て設定をしていて、残りの投資枠が2万円以下だったとしても、残っている枠の分だけの発注をしてくれるNISA枠ぎりぎり注文が導入されました。残り少ない投資枠まで使い切り、非課税投資のメリットを最大限活用できるのがこの制度の強みです。
課税枠シフト注文
もう1つ紹介するのが、課税枠シフト注文です。先に紹介した『NISA枠ぎりぎり注文』は、残りの注文枠を最大限使い切る注文方法ですが、こちらは枠からはみ出た投資額を、NISAではなく通常の口座(課税口座)に振り分けて投資する注文方法です。
ここで紹介した2つの注文方法は、どちらか片方だけ使うこともできますし、双方を併用することもできます。
投資資金の銀行引き落とし機能が拡充されました
投資信託の積立投資に必要な資金は、証券会社口座の資金から引き落とす方法以外に、皆さんが利用している銀行から自動的に資金を引き落とす方法もあります。この方法を使えば、証券口座への入金の手間なく積立投資ができます。しかし、株やETFの売買では、証券口座にある資金を利用して注文をするため、自分で証券口座に入金する必要があります。ただし、自分で入金管理をしていると、たまに振り込み忘れをすることがあります。
証券会社のページを見ていて、『ここで株を買おう!』と思って注文を出そうとしたのは良いのだけれど、証券口座にお金が置いていなかった・・・なんてことはありませんか?そこで役立つのが、SBI証券の新たな銀行引き落としサービスです。
新たな銀行引き落としサービス
従来の銀行引き落としの場合、例えば積立投資に使う金額が2万円なら、銀行から引き落とされる金額も2万円です。一方SBI証券の新たな銀行引き落としサービスは、引き落とし額を自由に設定できます。例えば、5万円を銀行から引き落とし、2万円を投資信託の積み立て用に振り向け、残りの3万円を、その他の商品買い付け用に証券口座置いておく・・・といった柔軟な引き落とし方法が設定できます。
積立投資のハードルが下がるSBI証券
2018年よりつみたてNISAが始まることもあり、SBI証券では先に紹介した通り、積立投資に関する新サービスの提供が実施されます。また、今回の積み立てサービスの拡充以外に、積立投資の最低投資額を100円にする・資産運用をおまかせできるロボアドバイザーの提供など、様々な取り組みが進められています。それにより従来よりも確実に投資のハードルが下がっていると思います。
また、ネット証券の中でもSBI証券は投資信託の取扱本数で他社を上回っています。積立投資をメインに、『将来的には株やETFなど様々な商品への投資をしてみたい』と興味を持っている方は、SBI証券を利用してみてはいかがでしょうか?