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積立投資の基礎2 - 積立投資のはじめ方

積み立てるファンドを決める

積立投資をはじめるにあたって、基本的には「投資信託の種類」で示したような、バランスファンドインデックスファンドを組み合わせる方法を使えば、問題なく始められると思います。このページでは具体的な投資信託の探し方を紹介します。「こんな方法もあるんだ」という程度で参考にしていただければと思います。

このページのもくじ

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  1. 積立件数が多い投資信託に注目する
    運用にかかるコストが低い商品のトレンドが分かる
  2. 個人投資家が注目する投資信託をチェック
    運用にかかるコストが低い商品のトレンドが分かる
  3. ロボアドバイザーを参考にする
    自分の投資方針に合った投信を無料で診断できる
  4. 銀行や証券会社で直接聞くのは、あまりおすすめしません
    顧客の利益と、会社の利益が相反する

積立件数が多い投資信託に注目する

積立投資は長い期間商品を運用して、利益を積み上げていく投資法です。ですから、運用期間中にかかるコストが低いものが望ましいです。証券会社では積立件数が多い投資信託の情報を出しているところもあります。ここには、運用にかかるコストが低い投資信託が集まる傾向があります。

下の表は、ネット証券大手SBI証券が発表している投資信託の『積立設定件数人気ランキング』です。

個人投資家が注目する投資信託をチェック

ファンドオブザイヤー表彰式
写真提供:投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year運営委員会

投資信託の業界内には、優れた運用実績を残した投資信託を選考・表彰する催しがあります。主催者・評価方法によって選考される投資信託が異なります。そのうちの1つで投信ブロガーが選出する『投信ブロガーが選ぶ!ファンドオブザイヤー』というものがあります。

投資信託について一般投資家の目線でつねに考え、情報を集め、ブログを書いている投信ブロガーたち。投資信託の事情通である彼らが支持する投資信託はどれか?

証券会社の宣伝やうたい文句にまどわされず、自分たちにとって本当によいと思える投資信託を投信ブロガーたちが投票で選び、それを広めることで「自分たちの手でよりよい投資環境を作っていこう!」というイベントです。
~投信ブロガーが選ぶ!ファンドオブザイヤーより~

このイベントは2008年から毎年開催されています。このファンドオブザイヤー上位に顔を出してくるファンドを積立投資の参考にするという方法です。“投信ブロガー”さんとは、投資信託の業界を日々研究し、ブログを使って情報発信をしている個人投資家のことです。

この探し方のよいところは、利害関係のある投資信託の販売者目線ではなく、投資家目線から評価されたファンドであるという点です。投資家目線で評価されたファンドですから、投資家にとって本当によいファンドが見付かる可能性が高いといえるでしょう。

2021年のファンドオブザイヤー

(過去のファンドオブザイヤーの結果はこちらで紹介しています。)

ロボアドバイザーを参考にする

最近、証券会社によっては『ロボアドバイザー』を用意しているところがあります。ロボアドバイザーは、投資に関する質問に答えるだけで、自分に合った投資先をロボアドバイザーが提案してくれるというものです。

各社が様々なロボアドバイザーを用意しています。ロボアドバイザーについてはロボアドバイザー徹底比較【運用実績は?最強?やめとけって本当?】で紹介していますので、そちらをご覧になって下さい。

銀行や証券会社で直接聞くのは、あまりおすすめしません

はじめに思い付くのが、販売会社(証券会社や銀行など)にかけ込んで、「積立投資をはじめたいんですけど、おすすめの投資信託はありませんか?」と相談してしまうことです。これは基本的にNGな行動です。理由は主に2つです。

購入時のコストが高い

店舗を持つ金融機関で投資信託の売買をする場合、自分で売買をするよりも手間がかからないかもしれませんが、一般的に店舗を持つ証券会社や銀行で投資信託を買う場合、購入時にかかる手数料が高い傾向があります。一方ネット証券では、この手数料が低い傾向があります。

投資信託の運用時のコストが高い場合も

金融機関のもうけの仕組みは「投資家の手数料=販売会社の利益」という形になっていて、基本的には運用成績のよしあしは手数料には反映されません。つまり、販売会社は投資信託を買ってもらって、手数料を落としてもらえればよいので、投資家が儲けようが損をしようが、関係ないのです。ですから、わざわざ自らの利益を減らすような、手数料の少ない投資信託をおすすめすることは考えにくいのです。これは顧客の利益と、会社の利益が相反するのでやむを得ないです。中には親切に、本当によいものを教えてくださる販売員がいらっしゃるかもしれませんが、それはごくまれだと思います。

これと同じように、マネー誌もすべて鵜呑みにしてはいけません。というのも、マネー誌は広告費によって運営されているという出版社の事情があります。金融機関の広告を載せている以上、広告主にとって不利になるような内容は書くことができないかもしれません。本当によい記事もたくさんあるので、すべてが悪いというわけではありませんが、注意して読みたいものです。

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