ダイワ・ノーロード
総合証券でも取引ができる低コストな投資信託が登場
かねてから低い運用コストで人気を集めていたインデックスファンド。運用管理費用(信託報酬)は他の投信と比べて低いものでしたが、2015年から2016年にかけて運用コストの引き下げ競争が起こり、さらなるコストの低減が行われました。これらの恩恵を受けたのは、主にネット証券を利用して資産運用を行なっている投資家です。いわゆる総合証券と呼ばれる大和証券は、コスト競争の流れに乗っかっていなかったのですが、ここにきて大和系の投資信託運用会社がダイワノーロードという名称で、低コストな投資信託の商品拡充を強化しています。低コストなインデックスファンドとは縁遠いという大和証券でしたが、その風向きが変わりつつあるようです。
ダイワ・ノーロードの信託報酬は平均を下回る
少々昔のデータですが、上のグラフは2012年3月時点の投資信託の信託報酬を、各資産ごとに分類したものの平均値です。ネット証券などで販売される一部の商品では、上記の手数料を下回るような商品が発売されていますが、大和証券ではこのような商品を利用して運用を行うことは難しい状況でした。
しかし、ダイワ・ノーロードが登場したことでその状況は一変しました。総合証券と呼ばれる大和証券で、ネット証券を中心に販売される低コスト運用が売りのファンドと肩を並べるような商品が購入できるのは画期的だと思います。以下の表の運用管理費用(信託報酬)を見ていただくと、業界平均を下回っていることが分かると思います。
積立投資を利用して長期で資産運用をする場合、ネックになってくる購入時手数料はかからず、投資信託の運用期間中にかかるコストがこれだけ低い。将来の資産づくりにおいて見逃せないメリットを兼ね備えたファンドが、このダイワ・ノーロードシリーズなのです。
ファンド名 | 投資 対象 |
運用管理費用 | 純資産 総額 |
---|---|---|---|
ダイワ・ノーロード 日経225ファンド | 日本 | 0.54% | 3.68億円 |
ダイワ・ノーロード TOPIXファンド | 日本 | 0.54% | 0.01億円 |
ダイワ・ノーロード JPX日経400ファンド | 日本 | 0.5508% | -億円 |
ダイワ・ノーロード 外国株式ファンド | 先進国 | 0.756% | 0.01億円 |
ダイワ・ノーロード 新興国株式ファンド | 新興国 | 0.8316% | -億円 |
ダイワ・ノーロード 外国債券ファンド | 先進国債券 | 0.594% | 0.01億円 |
ダイワ・ノーロード 新興国債券ファンド | 新興国債券 | 0.6804% | -億円 |
ダイワ・ノーロード 日本債券ファンド | 国内債券 | 0.4644% | 0.03億円 |
ダイワ・ノーロード J-REITファンド | 国内REIT | 0.648% | 0.63億円 |
ダイワ・ノーロード グローバルREITファンド | 海外REIT | 0.756% | 0.11億円 |
(2016年3月時点)
合計10本のラインナップですが、必要十分なものはそろっていると思います。大和証券を利用して、ある程度の期間をかけて資産づくりを行いたいという方には、こうしたファンドを利用されることを検討されてはいかがでしょうか?
※これらの投資信託には、運用を終了する償還日が設定されています。資金の集まり方にもよるとは思いますが、長期での資産運用を行うことを考えると、償還期間の延長が望まれます。投資信託の運用を行う大和投資信託さんには、長期での資産運用を行うため、償還の延長をお願いしたいところです。