FANG+2倍ブルとiFreeレバレッジ FANG+の違いは?ファングプラスレバレッジの注意点を解説

米国の大型ハイテク株10銘柄で構成された指数「FANG+(ファングプラス)」が注目されています。米国を代表する指数「S&P500」を上回る成長力で、多くの投資家を魅了しています。
FANG+には、レバレッジをかけてさらなるリターンを目指す投資信託があります。このページでは、FANG+にレバレッジをかけて運用される「FANG+2倍ブル」と「iFreeレバレッジ FANG+」の違いや注意点を解説しています。
このページのもくじ
FANG+2倍ブルとiFreeレバレッジ FANG+の違い
FANG+にレバレッジをかけて運用される投資信託には、「FANG+2倍ブル」と「iFreeレバレッジ FANG+」があります。両ファンドの運用方針に大きな違いはありません。どちらも日々の値動きがFANG+指数の2倍程になることをめざすファンドです。
運用方針は変わりませんが、信託報酬が異なります。iFreeレバレッジ FANG+のほうが低く設定されています。
FANG+2倍ブル | iFreeレバレッジ FANG+ |
---|---|
1.456% | 1.275% |
なお、「FANG+2倍ブル」は、2023年8月18日をもって信託を終了したため、現在は購入できません。
ファングプラスレバレッジの注意点
FANG+(ファングプラス)にレバレッジをかけたい人は、iFreeレバレッジ FANG+が候補に挙がります。iFreeレバレッジ FANG+の投資を考えている人は、次の2点に注意しましょう。
- 値動きが大きい
- ボックス相場では、価格が押し下げられる
値動きが大きい
レバレッジ型の投資信託は、対象指数よりも値動きが大きくなります。iFreeレバレッジ FANG+の場合、上昇相場が続くときには、大きな利益を狙える可能性があります。しかし、相場が連続して値下がりする場面では、対象指数よりも大きく値下がりしてしまう可能性があります。


ボックス相場では、価格が押し下げられる
参考指数が上がったり下がったりを繰り返す「ボックス相場」の場面では、その銘柄の価格が押し下げられてしまう点に注意が必要です。
iFreeレバレッジ FANG+の運用方針について、「日々の値動きの2倍程」と表現しましたが、投資してから2日後、3日後の値動きは2倍ではなくなってしまいます。具体例で見るとわかりやすいかと思いますので、次のグラフと表をご覧ください。

基準日 | 対象指数 (FANG+) |
当ファンド |
---|---|---|
1日目 | 100+10% =110 |
100+20% =120 |
2日目 | 110-9.09% =100 |
120-18.18% =98.18 |
3日目 | 100-10% =90 |
98-20% =78.54 |
4日目 | 90+11.11% =100 |
78.54+22.22% =95.99 |
対象指数が、同じ水準(100)に戻ったとしても、レバレッジ型の投資信託は、100よりも低くなり価格が押し下げられていることがわかります。
基本的にレバレッジ型のファンドを長期で持つことはおすすできません。FANG+に投資をしたい場合は、レバレッジのかかっていない「iFreeNEXT FANG+インデックス」がおすすめです。
どうしてもiFreeレバレッジ FANG+に投資をしたい人は、松井証券での購入がおすすめです。各証券会社では、投資信託の保有残高に応じてポイントが還元されるサービスがあり、松井証券が最も還元率が高いためです。リスクが大きい分、お得な方法で投資しておいて損はないでしょう。
約5分で申込み完了します。

「FANG+2倍ブル」と「iFreeレバレッジ FANG+」の運用方針に大きな違いはありません。iFreeレバレッジ FANG+の購入を検討している人は、レバレッジ型ファンドの注意点を理解しておきましょう。
この記事の執筆者

やさしい投資信託のはじめ方編集部
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