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【投資信託ランキング】投信ブロガーが選ぶ Fund of the Year 2023の結果

【投資信託ランキング】投信ブロガーが選ぶ Fund of the Year 2023の結果

2024年1月20日(土)に開催された「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2023表彰式」を観覧しました。今年はリアル会場・オンライン配信のハイブリッド開催となりました。
※以下、投信ブロガーが選ぶファンドオブザイヤー

このページでは、「投信ブロガーが選んだ投資信託ランキング2023年の結果」、「上位3銘柄の詳細」を紹介しています。

【投資信託ランキング】投信ブロガーが選ぶ Fund of the Year 2023の結果

「投信ブロガーが選ぶファンドオブザイヤー」とは

投資信託について一般投資家の目線でつねに考え、情報を集め、ブログを書いている投信ブロガーたち。投資信託の事情通である彼ら彼女らが支持する投資信託はどれか?

証券会社の宣伝やうたい文句にまどわされず、自分たちにとって本当によいと思える投資信託を投信ブロガーたちが投票で選び、それを広めることで「自分たちの手でよりよい投資環境を作っていこう!」というイベントです。

出典:投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023

投信ブロガーが選ぶファンドオブザイヤーは、投信ブロガーの投票によってランキングが決まります。投票者は最大3つの投資信託に投票でき、投票順に3点・2点・1点が配点されます。なお、投票対象となる投資信託には、日本の証券会社を通じて買える海外ETFも含まれます。

2023年の結果は、以下のとおりでした!

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)が最も票を集め、5年連続での1位受賞となりました。

4位に入ったバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)は、15年連続でのトップ10ランクインとなりました。全世界株式に投資できる海外ETFで「バンガードの投資哲学が好き」、「長期投資の元祖」とのコメントが寄せられました。

5位に入ったeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)は、昨年の19位から5位にジャンプアップとなり、受賞挨拶にて三菱UFJアセットマネジメントの佐藤さんが「感無量です」と話されていました。
国内への投資は個別株やアクティブファンドなど自分で選んで、海外への投資は当銘柄にする、といった使い方ができます。

11位~20位は、以下の結果となりました。

セゾン・グローバルバランスファンドは、昨年の6位から14位まで順位を下げました。2023年はセゾン投信トップの解任騒動があり「中野氏がいなくなった後どうなるか」、「直販投信への投資の難しさを感じた」とのコメントが寄せられました。

さて、ここからは上位3銘柄の詳細をご紹介します!

【第1位】eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、全世界の株式に投資できるインデックスファンドです。“オルカン”との呼び名で親しまれ、当サイト『やさしい投資信託のはじめ方』でもイチオシとして紹介しています。

新NISA開始目前だった2023年は、「Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)」や「はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)」など、極めて信託報酬の低い競合ファンドが新規設定されました。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、これを受けて「年率0.05775%以内」まで信託報酬の引き下げを行いました。

ここまで信託報酬の水準が低くなると、「サステナビリティ(運用の持続可能性)」や「信託報酬以外についてのパフォーマンス」も重要な指標となってきます。

ブロガーからは「バイアスがかかっていない配分が良い」、「純資産が大きく信頼性が高い」とのコメントが寄せられました。

受賞挨拶にて三菱UFJアセットマネジメントの代田さんは、新NISAが始まる年に1位を受賞したことについて喜びの言葉を述べていらっしゃいました。しかし、2024年は悲しい始まりでもあったと話されていました。能登半島地震で被災された方にお見舞いの言葉がありました。

そして、2024年1月1日に亡くなった経済評論家の山崎元さんについても触れられました。「彼が投げかけてくれていたこと、その思いを引き継いで、期待に応えていく」と話されました。

また、eMAXIS Slimシリーズについて「愛称をつけて呼んでもらいやすくすることも検討している」との発言もありました。

【第2位】<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドは、日本を除く先進国の株式に投資できるインデックスファンドです。低コスト投信の先駆け的な存在で、根強い人気があります。

「安心と信頼」、「地味、だがそれがいい」などキャッチフレーズにも使えそうな愛のあるコメントが多く寄せられました。

今回で10年連続でのトップ10入賞となりました。ニッセイアセットマネジメントは「<購入・換金手数料なし>シリーズ」において、ライセンスフィー(指数使用料)が安いソラクティブ社を活用した「ニッセイ・S」のラインナップ拡充を進めています。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドは、新たな低コストファンドを設定するのではなく、そのファンド自体の信託報酬を引き下げて既存の受益者を大切にしてきました。

受賞挨拶に登壇したニッセイアセットマネジメントの津田さんは、「誰ひとり取り残さない」という前任の上原さんの思いを受け継いでいくと話されていました。

【第3位】eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、アメリカを代表する500社の株式に投資できるインデックスファンドです。

「純資産総額トップはすごいこと」、「ファンドの規模が大きく、存続が期待できる」とのコメントが寄せられました。

<純資産総額ランキング>
順位 銘柄名 純資産総額
1 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 3兆2,863億円
2 アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース 2兆3,138億円
3 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 2兆1,337億円
4 SBI・V・S&P500インデックス・ファンド 1兆3,004億円
5 楽天・全米株式インデックス・ファンド 1兆2,647億円

(2024年1月19日時点)

受賞挨拶に登壇した村松さんは、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)などを担当されているチーフファンドマネージャーです。

愛知県豊田市出身の村松さんは、トヨタ自動車系のトヨタファイナンシャルサービス証券(トヨタFS証券)に勤めていたそうです。トヨタFS証券は、バンガード社のファンドをファンド・オブ・ファンズ形式で、初めて日本へ持ち込んだ証券会社です。

入社時に先輩から「ここは、短期の回転売買で儲けている『既存の証券会社』へのアンチテーゼなんだ」と言われた。そして、渡されたのは『敗者のゲーム』。あわせて「『個人投資家の方々のブログ』も読んでおけ」とも言われた。

もうトヨタFS証券はないが、当時からの思いのまま、今は三菱UFJアセットマネジメントで「長期投資を根づかせたい」とeMAXIS Slimの運用にあたっている。

そんな人間がファンドマネージャーを務めているんです。

村松さんは、そう話されていました。

投信ブロガーが選ぶファンドオブザイヤーは、一般投資家目線の投信ブロガーたちが、自分たちにとって本当に良いと思える投資信託を投票で選び、それを広めるイベントです。eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)が5年連続で1位受賞となりました。

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同時開催された「#TwitterFundOfTheYear」の上位入賞ファンドも掲載しています。

この記事の執筆者

やさしい投資信託のはじめ方編集部

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