投信ブロガーが選んだ投資信託ランキング【2021年の結果】
2022年1月22日(土)に開催された「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2021※表彰式」を観覧しました。昨年に引き続き、今年も新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オンライン開催となりました。
※以下、ファンドオブザイヤー
ファンドオブザイヤーは、投信ブロガーの方々が、自分たちにとって本当に良いと思える投資信託を投票で選び、それを広めるイベントです。「一般投資家目線であるブロガーたち自身の手でより良い投資環境を作っていこう」という意義があります。
このページでは、「投信ブロガーが選んだ投資信託ランキングの結果」、「2021年トップ3の詳細」を紹介します。
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投信ブロガーが選んだ投資信託ランキング【2021年の結果】
ファンドオブザイヤーは、投信ブロガーの投票によってランキングが決まります。投票者ひとりにつき持ち点は5ポイントで、1つから5つまでの投資信託に振り分けられます。なお、投票対象となる投資信託には、日本の証券会社を通じて買える海外ETFも含まれます。
2021年の結果は、以下のとおりでした!
順位 | 銘柄名 | 獲得pt | 投票者数 |
---|---|---|---|
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 206pt | 63名 | |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド | 101pt | 30名 | |
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT) | 53pt | 15名 | |
4 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 51pt | 20名 |
5 | iFreeレバレッジNASDAQ100 | 37pt | 10名 |
6 | eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 32pt | 14名 |
7 | セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド | 29pt | 12名 |
8 | 楽天・全米株式インデックス・ファンド | 28pt | 10名 |
9 | たわらノーロード先進国株式 | 23pt | 8名 |
10 | SBI・V・全米株式インデックス・ファンド | 22pt | 10名 |
おととし、昨年に続き、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)が圧倒的な支持を集めて、ファンドオブザイヤー2021に選ばれました。また、2位と3位も昨年と同じ銘柄がランクインしました。
- 【第1位】eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- 【第2位】<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
- 【第3位】バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)
そんな中、注目を集めたのは5位に入ったiFreeレバレッジNASDAQ100です。投資家の間では「レバナス」との呼び名で親しまれている銘柄です。日々の値動きがNASDAQ100指数の2倍程度となるように運用されます。
「適切に使えば有意義」、「追証がないのも魅力」といった意見が寄せられました。NASDAQ市場が好調だった2021年を色濃く反映した結果となりました。
11位~20位は、以下の結果となりました。
順位 | 銘柄名 | 獲得pt | 投票者数 |
---|---|---|---|
11 | MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信 | 20pt | 7名 |
12 | 結い2101 | 16 pt | 9名 |
13 | ひふみ投信 | 15 pt | 10名 |
14 | eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | 15 pt | 7名 |
15 | 農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね | 15 pt | 6名 |
16 | eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) | 14 pt | 6名 |
17 | 楽天・全世界株式インデックス・ファンド | 12 pt | 4名 |
18 | SBI・全世界株式インデックス・ファンド | 11 pt | 7名 |
19 | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 11 pt | 6名 |
20 | eMAXIS Slim 新興国株式インデックス | 11 pt | 5名 |
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さて、ここからは、トップ3の詳細をご紹介します!
【第1位】eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、この1本で全世界の株式に投資できるインデックスファンドです。「オルカン」との呼び名で親しまれています。2019年、2020年、2021年と3年連続でファンドオブザイヤーに選ばれました。
投信ブロガーからは「投資の最終兵器」、「インデックス投資の王道」と高く評価されています。また、「孫娘のために積み立てている」、「娘の投資デビューにおすすめしたい」といった声もありました。これからも世代を超えて支持され続けることでしょう。
当サイト『やさしい投資信託のはじめ方』でもイチオシの銘柄として紹介しています。詳しくは以下のページをご覧ください。
【第2位】<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドは、日本を除く先進国の株式に投資できる投資信託で、低コストのインデックスファンドの先駆けです。
類似銘柄にeMAXIS Slim 先進国株式インデックスがありますが、ニッセイ外国株式がなければeMAXIS Slimの信託報酬は、現在の水準まで安くなることもなかったでしょう。
eMAXIS Slim は他社の信託報酬引き下げに対抗するように追随していく銘柄ですが、ニッセイは違います。自ら信託報酬を引き下げて、インデックスファンドの低コスト化を引っ張ってきた功績があります。これまで96か月もの間、連続で資金流入となっており、投資家から長く愛されていることがうかがえます。
【第3位】バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)は、大型株・中型株から小型株まで全世界の株式に投資できる海外ETFです。世界最大級の運用会社であるバンガード社が運用しています。
投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year運営の方は、第3位となったVTを表彰すべくアメリカのバンガード本社に連絡したそうですが、イベントへのメッセージの配信などは辞退されたとのことでした。
バンガード社は2020年に、日本拠点での営業活動を終了しました。現在は、すでに日本から撤退しており「メッセージの配信などは法律に違反してしまう」というのが配信辞退の理由です。こればかりは仕方ありませんが、やはり少々寂しいですね。
バンガード社のスケールメリット
バンガード社は規模の優位性により、運用資金が集まれば集まるほど、投資家が負担するコストを引き下げます。すると投資家からさらなる支持が集まり、規模が大きくなっていきます。VTには、このような好循環があり、投信ブロガーからの評判も良いのです。
ファンドオブザイヤーは、投信ブロガーの方々が投資家目線で選んだ投資信託のランキングです。銘柄選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。
2022年現在、最も支持されているのは、当サイトでもイチオシとして紹介しているeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)という結果になりました。
この記事の執筆者
やさしい投資信託のはじめ方編集部
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