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NISA口座の変更方法とメリット

「銀行や店舗型証券会社でNISAの口座を開いたけれど、思ったより手数料がかかってしまう」そんな悩みはありませんか?その悩みを解決する方法がネット証券会社にNISA口座を変更することです。NISAは年に1回、金融機関を変更することができます。

「もう面倒な手続きはしたくない」と思うかもしれませんが、NISAのネット証券への変更は意外と簡単にできてしまいます。2019年10月からは、2020年分のNISA口座変更の受付が始まっています。

このページでは、NISA口座を変更するメリット、口座変更時の注意点、変更先におすすめの証券会社を紹介します。

NISAの口座を変更するメリット

今回は、店舗型証券会社からネット型の証券会社に口座を変更した場合のメリットを紹介します。主なメリットは以下の3つです。

  • 取引にかかる手数料が安くなる
  • 取引できる商品の数が増える
  • 取引の手間が省ける

それぞれのメリットをくわしく見ていきましょう。

(1)取引にかかる手数料が安くなる

1つ目のメリットは取引にかかる手数料の安さです。店舗型証券会社の株・ETF(株式市場に上場する投資信託)の売買手数料は、ネット証券と比較すると割高です。

店舗型証券会社手数料(国内株式)
証券会社 手数料
10万 20万 50万 100万
岡三証券 1,265円 2,530円 6,325円 12,650円
安藤証券 2,750円 2,750円 6,081円 12,003円
みずほ証券 2,750円 2,750円 5,775円 11,550円

一方、ネット証券の売買手数料は、店舗型証券会社と比較して手数料が割安に設定されています。しかも、下の表で紹介する大手ネット証券なら、NISA口座での株・ETFの売買手数料が無料です。

ネット証券手数料(国内株式 2020年2月現在)
証券会社 手数料
楽天証券 無料
SBI証券
マネックス証券
松井証券

(2)取引できる商品の数が増える

2つ目は、選べる投資信託の数が増えることです。例えば、野村證券が扱っている投資信託の数はおよそ800本ですが、楽天証券2,600本以上です。

しかも、ネット証券を使えば、運用にかかる手数料が低い商品を取引できます。例えば、「eMAXIS Slim」という、ネット証券限定で販売されているインデックスファンドシリーズは、購入時の手数料が無料です。また、運用中にかかる手数料「信託報酬(運用管理費用)」が、投資信託の中でも特に低く設定されています。

大手投資信託運用会社である三菱UFJ国際投信が、2019年に公表した「【投信調査コラム】日本版ISAの道」によると、2018年時点の投資信託の信託報酬の平均は1.07%です。それに対して、eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)の信託報酬は0.143%と、低く設定されています。このような投資信託を取引できるのがネット証券のメリットです。

(3)取引の手間が省ける

3つ目は、取引がしやすくなることです。。ネット証券を使えば、パソコンやスマートフォンから自分の好きなタイミングで取引ができます。

以上のように、ネット証券には、店舗型証券会社にないメリットがあります。

NISAで口座を変更する場合の注意点

先ほど紹介したとおり、NISA口座の変更には多くのメリットがありますが、注意したいポイントもあります。乗り換え前にチェックしておきましょう。

  • 口座変更前に持っている資産を、変更先に移せない
  • 金融機関をまたいだ「ロールオーバー」ができない

それぞれくわしく説明します。

(1)口座変更前に持っている資産は変更先に移せない

NISAの口座変更では、口座変更前の金融機関で運用している資産を、乗り換え先の金融機関に移すことはできません。変更先の金融機関で、新たに株や投資信託を追加で買う必要があるのでご注意ください。

「それでは、今までNISAで運用していた株や投資信託はどうなるの?」という心配もでてきますが、その心配はありません。変更前の金融機関で運用している資産は、NISAの非課税運用期間が終了するまで、引き続き非課税で運用ができます。

(2)金融機関をまたいだ「ロールオーバー」ができない

NISAにはロールオーバーという制度があり、最長5年の非課税運用期間を、最長10年に伸ばすことができます。ただし、金融機関をまたいだロールオーバーはできません。

金融機関の変更には、以上のようなメリットやデメリットがあります。それらを考慮して、金融機関の変更を検討しましょう。

口座変更に必要な手続き

口座変更の主な流れをイラストでまとめました。

NISA口座変更の流れ

NISA口座の開設は、通常2~3週間かかります。提出する書類に不備があると、口座変更までの時間が余計にかかってしまいます。手続き時に提出する書類のチェックは忘れないようにしましょう。

また、NISA口座の変更手続き完了が9月中に終わるか、10月以降に終わるかで、金融機関が変更されるタイミングが変わります。9月までに変更の手続きが完了する場合は同年中に、10月以降の場合は翌年から金融機関が変更となります。

金融機関の
変更申し込み
9月まで 10月以降
変更のタイミング 同年中 翌年以降

例えば、2019年10月にNISA口座の変更手続きを終えた場合、NISA口座の変更は2020年分からとなります。

NISA口座におすすめのネット証券

ここで紹介する証券会社は、NISAでの株やETFの売買手数料が無料です。また、投資信託の取り扱い本数も豊富です。

NISAが使える主なネット証券(2024年10月現在)
証券会社 投資信託
本数
特徴
SBI証券 2,567本
  • 投資信託の取扱本数が業界トップクラス
  • ネット証券No1の口座開設数
楽天証券 2,516本
  • 資産運用で楽天スーパーポイントポイントが貯まります
マネックス証券 1,767本
  • 保有資産を分析して運用をアドバイスする「MONEX VISION β」を無料で使えます
松井証券 1,890本
  • 無料で資産運用をサポート「投信工房」が使えます

NISAを最大限活用しましょう!

NISA口座を開設した人の中には、すすめられるままに銀行や店舗型証券会社でNISA口座を開いた人も多いと思います。対面で相談できるところは安心なのですが、割高な手数料や投資信託の本数が限られているという状況では、思うような資産形成は難しいです。NISAのメリットを最大限に活かすには、ネット証券での運用がおすすめです!

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