QQQの構成銘柄をVOO・VGTと徹底比較【このETFは買うべきか!?】
QQQ(インベスコQQQトラスト・シリーズ1 ETF)とは、NASDAQ100指数への連動を目指す海外ETFのことです。このページでは「QQQは買うべきか」、「他の海外ETF、投資信託との比較」など徹底解説しています。
米国ETFを買うとき、通常は「取引金額×0.495%」の手数料がかかります。しかし、楽天証券を利用すれば、QQQを手数料無料で買付できます!
概要(ETFの構成銘柄・信託報酬・配当利回りなど)
評価・おすすめ度 | ★★★★★ (5/5) |
---|---|
連動対象 | NASDAQ100指数 |
設定日 | 1999年3月10日 |
分類 | 海外ETF |
経費率 (信託報酬) |
0.2% |
直近配当利回り | 0.55% |
(2024年11月現在)
最新の株価チャートをご覧いただけます。
QQQの連動対象は、NASDAQ100指数です。NASDAQ100指数は、アメリカの株式市場であるナスダックに上場している会社の中で、主要な約100銘柄※で構成されています。
※金融セクターを除く
構成銘柄は以下のとおりです。
順位 | 銘柄名 | 主なサービス など |
組入比率 |
---|---|---|---|
1 | アップル | iPhone | 8.63% |
2 | エヌビディア | 半導体 | 8.53% |
3 | マイクロソフト | Windows | 7.76% |
4 | アマゾン・ドット・コム | ネット ショッピング |
5.25% |
5 | ブロードコム | 半導体 デバイス |
5.16% |
6 | メタ・プラットフォームズ | Instagram、Facebook | 4.98% |
7 | テスラ | 電気自動車 | 3.00% |
8 | コストコホールセール | 倉庫式総合スーパー | 2.59% |
9 | アルファベット (議決権あり) |
2.54% | |
10 | アルファベット (議決権なし) |
2.44% |
(2024年11月現在)
QQQを使えば、上の表のようにアメリカの有名な企業に集中投資できます。
しかし、海外ETFでの投資は、投資信託と比べて手間がかかります。QQQへ投資する選択肢のほかに、NASDAQ100指数に連動させる投資信託へ投資するのも手です。
NASDAQ100指数に連動させる投資信託である「PayPay投信 NASDAQ100インデックス」や「eMAXIS NASDAQ100インデックス」が信託報酬の引き下げをおこない、QQQとほぼ変わらないコストで投資できるようになりました。
銘柄名 | 信託報酬 |
---|---|
QQQ(インベスコQQQトラスト・シリーズ1 ETF) | 0.2% |
PayPay投信 NASDAQ100インデックス | 0.2024% |
eMAXIS NASDAQ100インデックス | 0.2035% |
NZAM・ベータ NASDAQ100 | 0.44% |
インデックスファンドNASDAQ100(アメリカ株式) | 0.484% |
iFreeNEXT NASDAQ100インデックス | 0.495% |
それでも、最低水準のコストで運用できるのはQQQです。多少手間をかけても、コストを最小限に抑えたい人は投資信託ではなくETFであるQQQが向いているでしょう。
QQQは買うべきか
QQQを買うべきかどうかは、この銘柄に興味を持ったキッカケによります。
「NASDAQ100銘柄に投資したい」、「GAFAM※のようなアメリカの有名企業に投資したい」という考えを持っている方は、ぜひとも買うべきです。先に解説したように、QQQはこの上なく低コストで、アメリカの有名企業に集中投資できるからです。
※Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft
一方、「なんとなく儲かりそうだから投資したい」、「最近のパフォーマンスが良いから投資したい」ということなら買うべきではありません。右肩上がりのチャートだけを見て「コレは儲かるに違いない」と思った方は危険です。
<QQQ過去10年のチャート>
過去の実績は、未来の成果を保証するものではありません。NASDAQ100指数はこれからも良いパフォーマンスを出し続けるとは限らないのです。明確な意思・理由を持たずに投資すれば、相場にもてあそばれ、高値づかみをして安く売ってしまうことでしょう。
QQQは極めて優良な海外ETFですが、使い方次第ということです。
VOO(S&P500)との比較
QQQと同じように、アメリカの株式に投資できる海外ETFに「VOO」があります。
VOO(バンガード・S&P500 ETF)は、S&P500指数への連動を目指す海外ETFです。S&P500はアメリカの主要な会社(約500銘柄)から構成されます。以下の表はQQQとVOOの構成銘柄を上位10銘柄で比較した表です。
順位 | QQQ | VOO | ||
---|---|---|---|---|
銘柄名 | 組入比率 | 銘柄名 | 組入比率 | |
1 | アップル | 8.63% | アップル | 6.96% |
2 | エヌビディア | 8.53% | マイクロソフト | 6.54% |
3 | マイクロソフト | 7.76% | エヌビディア | 6.19% |
4 | アマゾン・ドット・コム | 5.25% | アマゾン・ドット・コム | 3.45% |
5 | ブロードコム | 5.16% | メタ・プラットフォームズ | 2.41% |
6 | メタ・プラットフォームズ | 4.98% | アルファベット (議決権あり) |
2.02% |
7 | テスラ | 3.00% | バークシャー・ハサウェイ |
1.82% |
8 | コストコホールセール | 2.59% | アルファベット (議決権なし) |
1.70% |
9 | アルファベット (議決権あり) |
2.54% | イーライリリー | 1.62% |
10 | アルファベット (議決権なし) |
2.44% | ブロードコム | 1.50% |
(2024年11月現在)
一見、同じような構成銘柄のようですが、組入比率が大きく異なります。たとえば、GAFAMの組入比率※はVOOが23.08%なのに対して、QQQは31.6%となっています。これはVOOが約500銘柄に分散させているのに対して、QQQは約100銘柄に厳選しているためです。
※Google(アルファベット)、Amazon、Facebook(メタ・プラットフォームズ)、Apple、Microsoftの合計組入比率
幅広くアメリカ全体に投資したい方は「VOO」と相性が良いです。有名企業中心の厳選した銘柄に投資したい方には「QQQ」をおすすめします。
VGTとの比較
VGT(バンガード・米国情報技術セクターETF)は、MSCI USインベスタブル・マーケット情報技術セクター指数への連動を目指す海外ETFです。この指数は、アメリカの情報技術セクター銘柄(IT企業)のほぼ100%から構成されます。
QQQもVGTもIT企業を中心に投資できる海外ETFなので、比較されることが多いです。以下の表は、構成銘柄を上位10銘柄で比較した表です。
順位 | QQQ | VGT | ||
---|---|---|---|---|
銘柄名 | 組入比率 | 銘柄名 | 組入比率 | |
1 | アップル | 8.63% | アップル | 16.24% |
2 | エヌビディア | 8.53% | エヌビディア | 14.07% |
3 | マイクロソフト | 7.76% | マイクロソフト | 13.92% |
4 | アマゾン・ドット・コム | 5.25% | ブロードコム | 4.44% |
5 | ブロードコム | 5.16% | アドビ | 1.72% |
6 | メタ・プラットフォームズ | 4.98% | セールスフォース | 1.62% |
7 | テスラ | 3.00% | アドバンスト・マイクロ・デバイセズ | 1.59% |
8 | コストコホールセール | 2.59% | オラクル | 1.55% |
9 | アルファベット (議決権あり) |
2.54% | アクセンチュア | 1.42% |
10 | アルファベット (議決権なし) |
2.44% | シスコシステムズ | 1.36% |
(2024年11月現在)
VGTに組み入れられているのは、情報技術セクターの銘柄だけなので、QQQの構成銘柄と大きく異なります。
たとえば、QQQに組み入れられている「メタ・プラットフォームズ(Facebook)」や「アルファベット(Google)」は通信サービスセクター、「アマゾン」は一般消費財セクターなので、VGTの構成銘柄にはありません。
純粋にアメリカの情報技術セクター銘柄に投資したい方は「VGT」、GAFAMのような有名企業に魅力を感じる方は「QQQ」がおすすめです。
投資信託(iFreeNEXT NASDAQ100インデックス)との比較
iFreeNEXT NASDAQ100インデックスは、NASDAQ100指数に連動させるインデックスファンドの中で、最もポピュラーで純資産総額の大きい投資信託です。QQQと同じく、NASDAQ100指数を連動対象としています。
以下の表は、QQQとiFreeNEXT NASDAQ100インデックスを比較したものです。
比較項目 | QQQ | iFreeNEXT NASDAQ100インデックス |
---|---|---|
売買手数料 | 売買代金の 0.495%※ |
無料 |
最低 投資金額 |
約75,000円 | 100円~ |
運用コスト (年率) |
0.2% | 0.495% |
分配金 | あり | なし (配当は再投資される) |
(2024年11月現在)
iFreeNEXT NASDAQ100インデックスは、100円から買えるので、お手軽に投資できます。一方、QQQは運用コストが低いので、期待できるリターンが大きいです。
まずはiFreeNEXT NASDAQ100で積立投資をはじめて、運用額が大きくなったらQQQに乗り換えるという方法もあります。詳しくは、以下のページをご覧ください。
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この記事の執筆者
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