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新NISA口座を変更したら、変更前に持っていた商品はどうなるのですか?

お悩み

新NISA口座を別の金融機関に変更しようと思っています。
金融機関を変更すると、変更前の金融機関の新NISA口座で保有している商品はどうなるのでしょうか?

回答

新NISA口座で保有している商品は移管できません。新NISA口座を変更した場合、変更前の金融機関で持っている商品は、そのまま持ち続けるか、売却するかの2択となります。

基本的には、変更前の金融機関で持ち続けることをおすすめします。ただ、どちらの場合もデメリットとメリットがあるため、総合的に判断しましょう。

項目 メリット デメリット
そのまま持ち続ける 相場の上下を気にしなくていい NISA口座の管理がしにくくなる
売却する 1つのNISA口座で管理できる 生涯投資枠を無駄に使う場合がある

そのまま持ち続ける場合は、変更後と変更前の金融機関にそれぞれ2つNISA口座がある状態となってしまいます。そのため、管理しにくいと感じる人もいるでしょう。

1つのNISA口座で管理したい場合は、変更前の金融機関で持っている商品を売却するのも手です。しかし、もし変更前の金融機関で保有している商品に利益が出ていた場合は注意が必要です。変更後の金融機関で買い直す場合に、生涯非課税枠を無駄してしまうことがあるためです。

簿価残高方式について

新NISAの生涯非課税枠は「簿価残高方式」で管理されます。簿価残高方式とは、購入した金額に基づいて計算がされる方式のことです。 新NISA口座で10万円分の商品を購入した場合、10万円分の非課税枠を使ったとみなされます。 その後、評価額が15万円になったとしても、使った枠は10万円分のままです。

新NISAの場合、使った枠は、売却すると翌年に復活します。復活する枠は、簿価残高方式で計算されます。つまり、評価額が10万円から15万円になった状態で売却した場合、翌年復活する枠は10万円分です。

変更後の金融機関ですぐに買い直した場合、15万円分の枠を使うことになるため、5万円分枠を無駄にしてしまうのです。

「10万円に下がるまで待てばいいのでは?」と思われるかもしれませんが、相場を読むことは簡単ではありません。下がるのを待っていれば、投資機会を損失してしまうこともありえます。

相場の上下を気にしたくない人は、変更後と変更前の金融機関のNISA口座で資産を管理するのが良いでしょう。

新NISA口座を変更した場合、変更前の金融機関で持っている商品は、そのまま変更前の金融機関で持ち続けることをおすすめします。

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