【海外赴任中のNISA】そのままだと非居住者であるとバレるんですか?
お悩み
1年以上、海外に赴任することが決まった者です。
海外赴任中は、NISAは利用できないと聞きました。
ですが、NISAは引き継ぎ利用したいです。
出国後もそのままにしておいたとしても、やはり、非居住者だとバレるんでしょうか。
回答
海外へ1年以上住所を移す場合、非居住者※であることは、ほぼ確実にバレると思って良いでしょう。その場合、NISA口座は廃止されます。ただし、手続きをすれば、海外赴任中も引き継ぎNISA口座を持てるケースがあります。
※非居住者とは、「日本国内に1年以上住所がない者」を指します。
NISAは「日本在住の18歳以上の方」が対象の制度です。そのため、日本国民であっても、非居住者はNISAを継続して利用できません。1年以上海外に滞在する場合は、原則として、NISA口座を廃止しなければなりません。
バレる理由
1年以上海外に住む人は、住民票を抜く必要があります。日本国内に住民票がなくなるため、ほぼ確実に証券会社にバレると思って良いでしょう。非居住者だと判明した時点で、NISA口座は廃止されます。
また、海外に住んでいるのにも関わらず、日本の証券会社で取引することは、赴任先の国の法律に抵触する可能性があります。必ず出国前に手続きをしましょう。
しかしながら、5年以内の海外赴任であれば、非居住者であってもNISA口座を継続して持てます(新規で買付はできません)。NISA口座を継続して持ち続ける場合は、出国前に「継続適用届出書」を、5年以内の帰国後に「帰国届出書」を証券会社へ提出します。
ただし、証券会社によっては「継続適用届出書」に対応しておらず、継続してNISA口座を持てない場合があります。また、NISA口座を継続して持てる場合でも、口座内で持てる資産が限られている場合もあります。
SBI証券やマネックス証券は、出国前にNISA口座を解約する必要があります。海外赴任の予定がある人は、NISA口座を継続して持てる松井証券・楽天証券に、NISA口座を移動させ、買い直すのも手です。
楽天証券では、2024年秋ごろを目安に保有できる商品の拡充を予定しています。また、SBI証券では、2025年1月までに「継続適用届出書」に対応する予定です。
非居住者に該当する場合、NISAは利用できなくなります。ただし、5年以内の海外赴任であれば、NISA口座を継続して持てます。今後条件に当てはまりそうで、これから投資をはじめたい人には、出国後も継続して持てる松井証券や楽天証券がおすすめです。