投資信託の失敗例を教えてください。【パート2】
お悩み
投資信託をはじめようと思っています。失敗例を知りたいので教えてください。
回答
「手数料やポートフォリオに対する考えが甘かった」という失敗例をご紹介します。
失敗エピソード
投資信託で運用をはじめようと思っているBさんは、普段から使っている銀行窓口に行って、投資信託の相談をしました。そこで、銀行の人からファンドをいくつか紹介をされました。それらのファンドは、いずれも、米国株のみに投資をするアクティブファンドでした。
SNSなどで調べてみても、個人投資家に人気がありました。また、著名な投資家にもお墨付きのファンドだったので、ずっと持ち続けていても大丈夫と思い、保有を続けましたが、なんと1年で30%もの下落に見舞われてしまいました。こんなはずではなかったと落胆してしまいました。
【ここで失敗(1)】
手数料を気にしていなかった
投資信託を買うときには、「購入時手数料、運用管理費用」は必ずチェックしておきましょう。運用にかかるコストはパフォーマンスの足を引っ張るので、安いに越したことはありません。また、購入窓口によって、購入時手数料が変わることがあるので、必ず、目論見書を確認しましょう。
例えば、銀行窓口では購入時手数料が3.3%かかるところを、ネット証券では、ノーロード(無料)で買えるようなファンドもあります。銀行や証券会社の言いなりに購入するのではなく、自分でも調べることによって、無駄なコストは払わないようにしましょう。
【ここで失敗(2)】
分散投資ができていなかった
購入時手数料が無料で、運用管理費用が安いファンドは、投資家にとって魅力的です。ファンドが手数料以上の運用益を出せれば問題ないともいえますが、やはり手数料はパフォーマンスを下げる大きな要因となります。よって、Bさんはもう少しよく考えてファンドを選ぶべきだったでしょう。
さらに、この年は不運にも、米国の株式市場が大きく下落してしまいました。日本株式、日本債券、外国債券などを使って、しっかりと分散効果が得られるような、分散投資をしていれば、違った結果になっていたかもしれません。
金融機関の人に言われるままファンドを購入するのではなく、情報を集めて、自分の頭でもきちんと考えてから購入しましょう。