S&P500は楽天証券かマネックス証券かeMAXISかどれがいいですか?
お悩み
S&P500のインデックスファンドに投資するところまでは決めたのですが、どれがいいか迷っています。
楽天証券の「楽天・S&P500」、マネックス証券の「つみたてS&P500」、あとは「eMAXIS Slim 米国株式(SP500)」です。
回答
その3銘柄の中でしたら、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を選ぶのが無難です。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)が無難である理由として、以下2点があげられます。
- シンプルな運用形態
- 実績のある運用会社
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、ファンドが直接米国株式に投資するシンプルな運用をしています。また、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を運用する三菱UFJアセットマネジメントは日本一長い歴史を持つ運用会社あり、実績のある運用会社です。その信頼度の高さが純資産総額にも表れています。
シンプルに米国株式に分散投資をしたい人、今までの実績を重視する人におすすめの投資信託と言えます。
楽天・S&P500
楽天・S&P500は、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を下回る0.077%という低い信託報酬で運用されています。
ただし、この銘柄を運用する楽天投信投資顧問は「ETFを介さない仕組みによる運用実績が乏しい」という不安要素があります。楽天投信投資顧問の人気ファンドである「楽天VTI」や「楽天・VT」は、ETFを介して間接的に株式へ投資するファンドです。
つみたてS&P500
つみたてS&P500は、0.0586%※と業界最低水準の信託報酬で運用されています。ETFである「IVV」を介して、間接的に米国株へ投資する仕組みとなっています。
※2026年5月8日以降、0.09072%となります。
ETFを介するデメリット
ETFを介して株式に投資する投資信託の場合、固定されたコスト(信託報酬・経費率)だけでなく変動するコスト(一般的に隠れコストと呼ばれるもの)も二重でかかるデメリットがあります。また、ETFには理論価格と市場価格の2つの価格が存在するため、その差が価格乖離の要因となる場合があります。
しかしながら、信託報酬の低さを重要視するなら、「楽天・S&P500」や「つみたてS&P500」を選ぶのも良いでしょう。信託報酬は低ければ低いほど確実にリターンへ良い影響となります。
銘柄名 | 楽天 | マネックス | SBI | auカブコム |
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eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) /0.09372% |
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楽天・S&P500 /0.077% |
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つみたてS&P500 /0.0586%※ |
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※2026年5月8日以降、0.09072%となります。
S&P500に連動するインデックスファンドの中では、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を選ぶのが無難です。シンプルな運用形態であり、実績のある運用会社によって運用されているためです。ただし、信託報酬の低さを重要視するなら、「楽天・S&P500」や「つみたてS&P500」を選ぶのも良いでしょう。