新NISAは改悪されてデメリットしかない制度だと聞きました。
お悩み
2024年からはじまる新NISAは、2階建てになることで、改悪されてデメリットしかない制度だと聞きました。しかし、つみたて投資枠と成長投資枠というものが併用できるように改良された制度だとも聞いています。
この話がまったく分かりません。どういうことでしょうか?
回答
質問者様のおっしゃるとおり、2階建てのNISA制度には「改悪された」、「デメリットしかない」などの声がありました。しかしその後、改正された「新NISA」が発表されています。2024年からは、2階建てのNISA制度ではなく、新たに改正された「新NISA」がはじまるのです。
2階建てNISAとは
一般NISAが2023年末で終了することで、一般NISAを引き継ぐ形で出された案です。
2階建ての投資枠ができることで、1階部分で買える商品が制限され、2階部分では、一般NISAよりも上場株式に対する非課税枠が減る仕組みになっています。そのため、「改悪された」、「デメリットしかない」という声がありました。
しかし、2022年末に税制改正が発表され、新たに改正されたNISA制度が発表されています。2階建てのNISA制度の案は廃止されたことで、改正されたNISA制度が「新NISA」と呼ばれています。
新NISAは、つみたてNISAと一般NISAが1本化され、年間投資枠も拡充されました。現行NISAでは、つみたてNISAか一般NISAかどちらかしか選べなかったため、改悪ではなく、改良されたといえます。年間投資枠も増えたことで、より効率的に資産形成できます。
また、つみたてNISAには20年、一般NISAには5年と非課税期間がありました。新NISA制度では、この非課税期間が無期限化されます。より長期での資産形成ができるようになる点においてメリットになるでしょう。
2024年からはじまる「新NISA」は、現行のNISAに比べ、改悪どころか、かなり改良されています。新NISAは、長期での資産形成をしていくうえで、メリットが大きい制度といえます。