楽天証券のクレジット決済(クレカ積立)【デメリット・改悪点も解説】
楽天証券では、楽天カードクレジット決済による投信積立で、決済額に応じて楽天ポイントがもらえます。このページでは、楽天証券のクレジット決済(クレカ積立)について、やり方・デメリット・改悪点など解説しています。
Contents
楽天カードクレジット決済とは【やり方も解説】
楽天カードクレジット決済とは、楽天証券で投信積立の引き落とし方法として「楽天カード」を選択できるサービスです。決済額に応じて、楽天ポイントがもらえます。ポイント還元率は、低コスト投信※1の場合「0.5%~1%」、高コスト投信※2の場合「1%」です。
※1)証券会社の受け取る信託報酬が0.4%未満
※2)証券会社の受け取る信託報酬が0.4%以上
積立設定可能額 | 毎月100円~50,000円 |
---|---|
ポイント還元率 | 0.5%~1% |
対象となる口座 | 特定口座、一般口座、NISA成長投資枠、NISAつみたて投資枠 |
対象外の口座 | 未成年口座、法人口座、楽ラップ、iDeCo口座 |
対象商品 | 楽天証券が取り扱う積立可能な投資信託 |
対象カード | 楽天カード株式会社が発行しているクレジットカード (提携カード含む) |
申込締切日 | 毎月12日 |
買付のタイミング | 設定月の翌月8日※から |
ポイント付与日 | 積立注文月の15日前後 |
※2021年6月19日以前に楽天カードクレジット決済による積立をした方は毎月1日
楽天カードクレジット決済の設定方法・やり方は、以下の手順です。
- 積み立てたい銘柄の画面で『購入』をタップする。
- 『楽天カードクレジット決済』を選択する。
- 「積立金額」を入力する。
- 「分配金コース」を選ぶ。
新NISAの積立で分配金コースは「再投資」と「受取」どっちがおすすめ? - 「口座選択」をする。(楽天証券に売買損益を計算してもらえる『特定』のほうを選ぶことをおすすめします)
- 『未閲覧の書面を確認する』をタップして、目論見書を確認する。
- 設定内容を確認して問題なければ「取引暗証番号」を入力し、『注文する』をタップする。
これで楽天カードクレジット決済の設定が完了します。
もっと見る
デメリット・改悪【楽天証券のクレカ積立】
楽天証券のクレカ積立(楽天カードクレジット決済)の主なデメリットは、以下の3つです。
- 低コスト投信のポイント還元率改悪
- 買付のタイミングを指定できない
- NISAつみたて投資枠で毎日積立ができない
低コスト投信のポイント還元率改悪
2022年9月買付分から、楽天カードクレジット決済のポイント付与が変更され、低コスト投信※を積み立てた場合のポイント還元率が「1%」から「0.2%」に改悪されました。
※楽天証券の受け取る信託報酬が0.4%未満
ただし、2023年6月買付分(4月13日以降の積立設定分)より、楽天カードクレジット決済のポイント還元率は引き上げられ、以下の還元率となっています。
積み立てる銘柄 | 対象カード | 付与率 |
---|---|---|
低コスト投信※1 | 通常 | 0.5% |
ゴールド | 0.75% | |
プレミアム | 1% | |
ブラック | 2% | |
高コスト投信※2 | 通常 ゴールド プレミアム |
1% |
ブラック | 2% |
※1)楽天証券の受け取る信託報酬が0.4%未満
※2)楽天証券の受け取る信託報酬が0.4%以上
買付のタイミングを指定できない
証券口座(マネーブリッジ)の資金で積み立てる場合、1日~28日から毎月の買付日を指定できます。しかし、楽天カードクレジット決済で積み立てる場合、積立日は指定できません。
楽天カードクレジット決済の利用 | 買付日 |
---|---|
2021年6月19日以前に 利用していた方 |
毎月1日 |
2021年6月20日から 2024年8月24日の間に 初めて利用した方 |
毎月8日 |
2024年8月25日以降に 初めて利用する方 |
毎月12日 |
NISAつみたて投資枠で毎日積立ができない
証券口座(マネーブリッジ)の資金を使って、NISAつみたて投資枠で積み立てる場合、毎日積立を設定できます。しかし、楽天カードクレジット決済の場合、NISAつみたて投資枠での毎日積立は設定できません。
他社との比較(SBI・マネックス・auカブコム)
投信積立のクレジットカード決済(クレカ積立)は、楽天証券以外の証券会社にも同様のサービスがあります。以下の表は大手ネット証券のクレカ積立について比較した表です。
証券会社 | 還元率 | 特徴 |
---|---|---|
楽天証券 | 0.5% | 楽天カード決済で楽天ポイントが貯まる。ゴールドカードの場合「0.75%」、プレミアムカードの場合「1%」、楽天証券の受け取る信託報酬が0.4%以上であるファンドは「1%」に還元率アップ。 楽天証券が選ばれる理由とは |
SBI証券 | 0.5% | 三井住友カード決済でVポイントが貯まる。ゴールドカードの場合「1%」、プラチナカード※の場合「2%」、プラチナプリファードの場合「5%」に還元率アップ。 SBI証券が選ばれる理由とは |
証券会社 | 還元率 | 特徴 |
マネックス 証券 |
1.1% | マネックスカード決済でマネックスポイントが貯まる。マネックスポイントは、Amazonギフト券、dポイントなどに交換可能。 マネックス証券が選ばれる理由とは |
auカブコム 証券 |
1% | au PAYカード決済でPontaポイントがたまる。 auカブコム証券が選ばれる理由とは |
※プラチナプリファード以外
このように、楽天カードクレジット決済の改悪により、楽天証券は他社よりもポイント還元率がやや低くなっています。これを受けて、楽天証券から他社へ乗り換える方も多くいらっしゃるようです。
おすすめの引き落とし方法
楽天証券で投信積立をする場合におすすめの引き落とし方法は「楽天カードクレジット決済」と「楽天キャッシュ決済」です。楽天証券での投信積立には、以下4つの引き落とし方法があります。
- 楽天カードクレジット決済
- 楽天キャッシュ決済
- 証券口座(マネーブリッジ)
- その他金融機関から
以下の表は、各引き落とし方法を「ポイント還元率」や「積立指定日」で比較したものです。
比較 項目 |
楽天 カード |
楽天 キャッシュ |
証券 口座 |
その他 金融機関 |
---|---|---|---|---|
ポイント 還元率 |
0.5%~ 1% |
0.5% |
なし | なし |
積立 指定日 |
8日※ | 1日~ 28日 |
1日~ 28日 |
7日 or 24日 |
積立 上限額 |
100,000円 /月 |
50,000円 /月 |
原則なし | 原則なし |
※2021年6月19日以前に楽天カードクレジット決済による積立をした方は毎月1日。
※2024年8月25日以降に楽天カードクレジット決済による積立をした方は毎月12日。
楽天カードクレジット決済は、ゴールドカードやプレミアムカードを利用したり、高コスト投信※を積み立てたりする場合に、高いポイント還元を受けられる引き落とし方法です。
※楽天証券の受け取る信託報酬が0.4%以上
一方、楽天キャッシュ決済は、積立日を自由に設定できて、使い勝手の良い引き落とし方法です。
積立額が5万円以上の場合
楽天証券には、お得なポイント還元を受けながら投信積立できるサービスが2種類あります。「楽天カードクレジット決済」と「楽天キャッシュ決済」です。積立上限額は、「楽天カードクレジット決済」は100,000円、「楽天キャッシュ決済」は、50,000円となっています。
原則:楽天カードクレジット決済優先
基本的には、まず楽天カードクレジット決済を優先的に利用されることをおすすめします。ゴールドカードやプレミアムカードを利用したり、高コスト投信※を積み立てたりするときに、高いポイント還元を受けられるためです。
※楽天証券の受け取る信託報酬が0.4%以上
楽天クレジット決済の上限額を超える部分については、楽天キャッシュ決済をご活用ください。
「楽天カードクレジット決済」と「楽天キャッシュ決済」は併用できるため、毎月最大150,000円まで投信積立によるポイント還元を受けられます。
例外:楽天キャッシュ決済優先の場合
積立日を自由に設定したい場合は、楽天キャッシュ決済を優先して利用することをおすすめします。楽天カードクレジット決済は買付のタイミングを指定できません。
最後に楽天証券のキャンペーンをご紹介します。口座開設される方は、ぜひご利用ください。
楽天証券のキャンペーン
楽天証券のクレジット決済(クレカ積立)のデメリットは、「低コスト投信のポイント還元率が改悪されて低くなっていること」や「買付のタイミングを指定できないこと」です。
しかしながら、「楽天カードクレジット決済」と「楽天キャッシュ決済」は併用できるため、毎月最大100,000円まで投信積立によるポイント還元を受けられます。
この記事の執筆者
やさしい投資信託のはじめ方編集部
Twitter「@toushikiso」でも情報発信中です!
「やさしい投資信託のはじめ方」は、これから投資をはじめたい!という方に投資信託を使った投資方法を紹介する、初心者向けのサイトです。口座開設から積立投資、新NISAやiDecoなど、将来の資産形成に役立つ情報を紹介しています。