投資信託の運用シミュレーションアプリ『FUND ME』を使ってみた!
当サイトでも各ページでご紹介しているauカブコム証券から、ファンド選びの手助けをしてくれるスマートフォン用アプリ『FUND ME(ファンドミー)』がリリースされました。このアプリを利用すると、自分のリスク許容度に合わせたファンドを金融工学の理論に基づいて提案してくれる……というものなのですが、一体どのようなものなのでしょうか?実際にこのアプリを利用してみました!
このサービスは2020年1月で終了しました。
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ファンドミーを使ってみました
このアプリですが、現在Android版、iPhone版がリリースされています。アプリを起動すると、アプリの利用条件に承諾した後に、ご自分の年齢や投資経験、運用において重視することなど、投資に関わる7つの質問事項が出てきます。
全て答え終わると、自分のリスクレベル(どれだけのリスク許容度があるか)、それに応じた各資産の構成比の案が表示されます。私がやってみたら、リスクレベルは4でした。ちょっと高めですね。もしご自分のリスクレベルがちょっと高いな・低いなと感じる方は、レベルの変更もできます。先へ進むと、各資産の地域別の構成比率や、将来の投資成績がどれくらいの振れ幅で推移するのかシミュレーション結果がでてきます。
続いて、運用方針を選択します。今回は『積立投資』を選択しました。積立を選ぶと、毎月の積立金額を設定する画面が出ます。ココに、毎月の投資金額を書いて次に進むと、投資の参考となるファンドが選出されて表示されます。そして各資産の構成比率に応じで、国内株式型のファンドには○○円、先進国株式型には○○円と、投資額が自動的に表示されます。また、ファンド名をクリックすれば、ファンドの詳細を確認できます。
ファンドの詳細を確認した後に、実際に運用したいとなった場合、auカブコム証券に口座を持っていると、買付までの手間がちょっと軽減されます。カブドットコムは、投資信託の積立をする場合に、少額から投資ができ、他の証券会社よりも柔軟に積立日の設定ができます。(参考:積立投資の実践)
FUND MEファンドミーを使ってみて感じたこと
特に投資初心者にとって投資する銘柄選びは、ちょっと難しい点があると思います。ですが、このようなアプリを利用して、自分のリスク許容範囲に合った商品を提案してくれるというのは、証券会社の店頭でアドバイスを受けているようなものですね。お金に関することなのでなかなか相談相手がいないところに、こうしたアプリが登場するのは画期的です。ただ、使ってみて気になる点もあります。
アプリを利用すると手軽におすすめの投資信託を探すことができます。そして投資信託の過去のパフォーマンスを表すモーニングスターのレーティングやトータルリターンを確認しながら、お眼鏡に合ったファンドを探すことができます。しかし、このアプリからはリターンや買付けにかかる手数料順にファンドを探すことができるのですが、運用管理費用『信託報酬』順にファンドを探す事ができない点が、不十分だと思うのです。
短期間の保有という方には、運用管理費用はあまり気にならないかもしれませんが、長期にわたって積み立てなどの運用をしていく方にとっては、運用期間中にかかるコストには特に注目しておく必要があると思います。(参考:投資信託にかかる手数料)また、アプリ上でチェックできる情報がもう少し増えるといいなぁ…と感じる点もありました。
このアプリは簡単な質問に答えるだけで、ご自分のリスク許容度が測れたり、投資の参考になるファンドを見つける事ができる便利なものです。ただ、シミュレーション結果に出てきたファンドを運用する場合は、運用方針やこれまでの運用報告書、運用管理費用などを確認して、納得した上で運用をすると良いのではないかと思います。
リリースされて数か月のアプリで、まだまだ発展途上のアプリだと思います。今後の発展に期待ですね!
この記事の執筆者
やさしい投資信託のはじめ方編集部
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