つみたてNISA利回りランキング【ハイリターン銘柄・最強はどれ!?】
つみたてNISA(積立NISA)で投資できる銘柄について、利回りランキングを掲載しています。「平均的な利回りはどれくらい?」、「ハイリターン銘柄・新興国株式はおすすめ?」といった内容についても解説しています。
つみたてNISA利回りランキング【最強は!?】
つみたてNISA対象銘柄の利回りランキングは以下のとおりです。なお、同一指数を連動対象とするインデックスファンドについては、代表として1銘柄のみ掲載しています※。
※SBI証券で取り扱われている銘柄で最もリターンが高いもの
<つみたてNISA利回りランキング>
(タブで切り替えられます)
順位 | 銘柄名 | トータルリターン | |
---|---|---|---|
1年 | 3年※ | ||
フィデリティ・欧州株・ファンド | 15.77% | 12.94% | |
ニッセイ日本株ファンド | 15.68% | 13.99% | |
NZAM・ベータ 日経225 | 15.63% | 14.23% | |
4 | コモンズ30ファンド | 15.46% | 15.90% |
5 | iFree JPX日経400インデックス | 15.10% | 13.71% |
6 | セゾン資産形成の達人ファンド | 14.84% | 17.36% |
7 | ハッピーエイジング20(ハッピーエイジング・ファンド) | 14.81% | 15.78% |
8 | 東京海上セレクション・日本株TOPIX | 14.43% | 13.44% |
9 | フィデリティ・米国優良株・ファンド | 13.29% | 21.99% |
10 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 11.82% | 23.32% |
(2023年6月現在)
※年率換算
このランキングは、あくまでも一定期間のリターンを比較したものにすぎません。上位にランクインしている銘柄が、必ずしも“最強”であるとは言えない点にはご留意ください。
平均的な利回りはどれくらい?
平均的な利回りは、国内株式※1で「5.6%」、外国株式※2で「7.2%」と推計されます。
※1)TOPIX(配当込み)
※2)MSCI ACWI(除く日本、円ベース、配当込み)
これは、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の業務概況書に記載されている「各資産の期待リターン」を根拠としています。
このデータから考えると、当サイト『やさしい投資信託のはじめ方』のイチオシ銘柄として紹介している「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、年7%程度のリターンが期待できると見て良いでしょう。
7%でシミュレーション
リターンを年7%と仮定して、つみたてNISAのシミュレーションをしてみます。
毎年40万円を20年間かけて積み立てたものとして試算します※。
※便宜上、手数料等は考慮しておらず、年一回の複利計算により算出しています。
年数 | 元本 | 運用益 | 合計 |
---|---|---|---|
5年目 | 200万円 | 46万円 | 246万円 |
10年目 | 400万円 | 191万円 | 591万円 |
15年目 | 600万円 | 475万円 | 1,075万円 |
20年目 | 800万円 | 954万円 | 1,754万円 |
(1万円未満切捨)
20年目の時点で1,754万円もの資産額となっています。しかし、つみたてNISAはこれで終わりません。20年目に積み立てた投資枠は、まだ19年間もの非課税期間を残しています。
そこで、すべての投資枠の非課税期間が終了する40年目までシミュレーションを続けます。※
※非課税期間終了分については現金化したものと仮定します。
年数 | 非課税期間内 | 非課税期間終了分 | 合計 |
---|---|---|---|
20年目 | 1,754万円 | – | 1,754万円 |
25年目 | 1,508万円 | 773万円 | 2,282万円 |
30年目 | 1,163万円 | 1,547万円 | 2,711万円 |
35年目 | 679万円 | 2,321万円 | 3,000万円 |
40年目 | – | 3,095万円 | 3,095万円 |
(1万円未満切捨)
このように、期待リターンどおりに年7%の利回りで運用できれば、つみたてNISAだけで約3,000万円の資産を築くことができます。
ハイリターン銘柄・新興国株式はおすすめ?
少しでも大きな利回りを期待して「ハイリターン銘柄」や「新興国株式」を検討する方がいらっしゃいます。しかし、そういった銘柄選びはおすすめしません。
ハイリターン銘柄について
過去のリターンは未来の利回りを保証するものではありません。現時点でのハイリターン銘柄が、利回りの良い銘柄であるとは限らないのです。
新興国株式について
新興国は先進国よりも成長力のある国々ですが、そういった背景も織り込まれて現時点の株価が形成されているとも考えられます。また、国の体制・法整備の度合いによって、経済成長が株価上昇につながりにくいケースもあるでしょう。
利回りを重視するのではなく、「信じ続けられる投資対象なのか」を意識して銘柄を選んでください。
つみたてNISA対象銘柄の利回りランキングは、あくまでも一定期間のリターンを比較したものにすぎません。なお、現時点でのハイリターン銘柄が、必ずしも“最強”であるとは言えない点にご注意ください。
この記事の執筆者
やさしい投資信託のはじめ方編集部
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