株と投資信託どちらが儲かる?【損する確率・利益はどれくらい?】
株は「会社の一部」のようなものです。購入して会社のオーナーとなることによって、値上がり益や配当金などで儲けられます。
一方、投資信託は「投資の専門家を信じてお金を託すもの」です。言い換えると、株や債券などをまとめて購入できる仕組みです。
このページでは、「投資信託で儲かる確率・損する確率」、「株からはじめたほうがいい場合」、「どちらがいいのか」といった内容を解説しています。
「株」と「投資信託」どちらがいい?
株のほうが、投資信託よりも大きく儲けられるチャンスがあります。一方、投資信託には、少ない資金で多くの企業に分散投資できるメリットがあります。ご自身のスタンスに合っているほうを選ぶと良いでしょう。
株
株は1社集中で投資するため、その銘柄の株価が高騰すれば大きく儲けられます。しかし、暴落した場合は大きく損をしてしまうことになります。
よって、株式投資をしている人の多くは、複数銘柄を組み合わせて運用しています。株について詳しく勉強したい方は、グループサイト『やさしい株のはじめ方』をぜひご覧になってみてください。
投資信託
投資信託は多くの銘柄への分散投資となるため、そのうちの1銘柄が暴落しても損失は軽く済みます。たとえば、個人投資家から絶大な支持を集めている投資信託「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の場合、世界中の約3,000銘柄を組み入れています。
ただし、裏を返せば、1銘柄が高騰しても大きく儲けられないということにもなります。
リスクをとって大きく儲けたい方には「株」がおすすめです。対して、無難にこつこつ儲けたい方には「投資信託」をおすすめします。
参考:投資信託と株の違いは何ですか?
投資信託で儲かる確率・損する確率
金融庁の資料によると、国内外の株式・債券に分散投資した場合、保有期間5年でおよそ80%、保有期間20年でほぼ100%の確率で儲かるとされています。投資信託で運用する際の目安となるでしょう。
このように保有期間が長いほど収益率が安定し、損する確率は低くなります。
単年度で考えると、収益率がプラスとなる年もあれば、マイナスとなる年もあります。しかし、保有期間が長くなればなるほど1年あたりの収益率は平均的な数値になるのです。
収益率が安定するイメージ
サイコロで例えてみます。サイコロを6回振っただけで各数字の出現割合が1/6ずつになることは、ほとんどありません。しかし、この試行回数を2倍、3倍と増やしていけば、割合はだんだんと1/6に近づいていきます。
これと同じような仕組みで、長期保有によって投資信託の収益率は安定していくのです。
投資信託での運用は、保有期間が長ければ長いほど儲かる確率が高くなります。できれば20年以上の運用期間を確保できると良いでしょう。
投資信託は儲からないの?利益はどれくらい?
投資信託は多くの銘柄に分散投資する金融商品なので、個別銘柄での株式投資と比較して「儲からない」と感じる方も多いようです。投資対象によって差がありますが、先に「投資信託で儲かる確率・損する確率」で紹介した金融庁の資料を参考にすると、投資信託の平均的な利益は4%程度と言えるでしょう。
個別株投資で成功している人の運用成績と比べると、投資信託の儲けは平凡に見えてしまうかもしれません。しかし、個別株投資をしている人の誰もが高いリターンを出せているわけではありません。投資信託よりも劣る運用成績しか出せない人は山ほどいます。
また、とてつもない運用成績を上げている人は、次のようなリスクの大きい投資方法を用いている場合があります。
- 1点集中投資でお宝銘柄を引き当てる
- 信用取引で資金力以上の取引をする
- 多額の空売りをして下げ相場で儲ける
投資について調べていると、良いリターンを上げている人の情報に目移りしてしまい、「投資信託なんて儲からない」と思ってしまうかもしれません。しかし、欲を出しすぎて投資すると、過度なリスクをとってしまう恐れがあるのでご注意ください。
投資信託より株からはじめたほうがいい場合
投資初心者には「株よりも投資信託のほうがおすすめ」とされることが多いです。ただ、投信積立をしていても飛躍的な投資スキルアップは見込めません。個別株投資に興味がある場合、単元未満株からはじめるのも1つの手です。
単元未満株であれば少額から株式投資の経験を積むことができて、銘柄選定の目を養うことに役立ちます。
大手ネット証券では、以下の証券会社で単元未満株を購入できます。
株式投資に慣れるには、投資信託よりも株からはじめたほうが上達しやすいです。少額から株式投資をはじめられる単元未満株がおすすめです。
以下のページで、各証券会社が投資家から選ばれる理由を徹底解説しています。
株と投資信託では、株のほうが大きく儲かるチャンスはあります。しかし、運用しだいでは投資信託に劣る成績となってしまう可能性も十分あります。大きく儲けられる可能性にかけたい方には「株」、着実に儲けたい方には「投資信託」がおすすめです。
この記事の執筆者
やさしい投資信託のはじめ方編集部
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