SBI・V・全世界株式や楽天VTは三重課税だからオルカンがいいと言われました。
お悩み
全世界株式のファンドはどれがいいのか、投資に詳しい人にいろいろと聞いていたところ「SBI・V・全世界株式や楽天VTは三重課税になるからオルカン※がいい」と言われました。これはどういう意味でしょうか?
※eMAXISSlim全世界株式(オール・カントリー)の通称
回答
「SBI・V・全世界株式」や「楽天・VT」は、米国ETFを介して全世界株式へ投資するため、株式から発生した配当に現地・米国・国内で3回課税されます。
【具体例】
- フランス株から配当が発生
→ ①フランスで課税 - 税引後の配当がバンガードETFの資産に加わる
- バンガードETFから配当が発生
→ ②アメリカで課税 - 税引後の配当が楽天VTの資産に加わる
- 楽天VTを売却する
→ ③日本で課税
一方、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、現物株で全世界株式へ投資するため、株式から発生した配当に課税されるのは現地・国内の2回です。
【具体例】
- フランス株から配当が発生
→ ①フランスで課税 - 税引後の配当がオルカンの資産に加わる
- オルカンを売却する
→ ②日本で課税
「SBI・V・全世界株式や楽天VTは三重課税になるからオルカンがいい」というのは、このような意味です。

また、「SBI・V・全世界株式」や「楽天・VT」のように米国ETFを介して株式に投資する銘柄の場合、固定されたコスト(信託報酬・経費率)はもちろん、変動するコスト(一般的に隠れコストと呼ばれるもの)も二重でかかります。
さらには、ETFは理論価格と市場価格の2つの価格が存在するため、その差が価格乖離の要因となる場合があります。
よって、当サイトでも「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」をイチオシ銘柄として紹介しています。
「SBI・V・全世界株式」や「楽天・VT」は、米国ETFを介して全世界株式へ投資するため、株式から発生した配当に現地・米国・国内で3回課税されます。具体的には、VTから配当が発生したタイミングでの米国課税により、1回多くなります。